ゲーム評論:FINAL FANTASY XV その1 (ネタバレ有)

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「ホストが旅するやつ」です。ゲームファンを自称しておきながら実はFFは零式くらいしかやったことがなかったのでナンバリングは初プレイだったり。(MHW購入をきっかけにPS4購入だったので今更感はある)

本編クリア+映画キングスグレイブ&アニメ視聴並の感想です。

(DLCはロイヤルパックが出たらやろうと思います)

キャラクター編

 ノクト(画像中央の優男)

本名ノクティス・ルシス・チェラム

主人公でルシス王国王子。祖国がニフルハイム帝国との戦争に敗北し、王都インソムニアまでもが奪われてしまう。祖国奪還を誓い仲間と共に旅立つ。というのがストーリーのメインテーマ。

「ねーわ」「〇〇だし」など若者言葉を使うので「チャラい」印象を受けるが実際は奥手で女性に苦手意識もある。王族の威厳が皆無であまりに俗っぽいので仲間にも「ウチの王子はもうちょい目立った方がいい」といじられていたり。悪く言えばナヨ系主人公(特に序盤)なので、プレイヤーからの第一印象はおそらく悪い。というか俺の第一印象がそうでした。従者のイグニスがしっかり者なので対比で目立ってしまうのもある。

これは多分父親であるレギス王が厳しい教育をしないで放任主義だったことが原因と思われる。(アニメでは高校時代マンションに一人暮らしで遊び暮らしていた様子が描写されていた)

ノクトが次期国王にも関わらず厳しく躾けられなかった理由は、思いっ切りネタバレなんですが、「ノクトが将来世界を救うために戦い、おそらく命を落とす」ことをレギスは予言で知っていたからだと思います。自分のような為政者になれず、命を投げ出して世界のために戦う運命だと知ってたら、そりゃ厳しく躾けるなんてできないよなあ。王都育ちで世間知らずの彼が冒険を通じて少しずつ成長していくのも本作の見どころ。有名なネタ台詞「やっぱつれえわ」はストーリーを見たうえで見れば熱いシーン。あれは父レギスが王の責務を全て一人で抱えて死んでいき、残された者たちの無念を知った彼が最期の戦いを前に家臣を気遣う精神的成長を見せる場面。

 

イグニス(右から二番目のメガネ)

本名イグニス・スキエンティア

ノクト一行のしっかり者枠。未来の王を支える軍師として英才教育を受けてきており、戦闘、作戦立案、料理、裁縫、運転なんでもこなす。精神的にも成熟しており、頼りがいのある男。イグニスの料理を食べると強力なバフが付く上に本人の戦闘コマンドも優秀な技ばかりとパーティーへの貢献度ナンバーワン。

ストーリー終盤で大怪我を負う(失明する)展開があるのだが、これ以降しばらく彼が自由に戦闘することも料理することもできなくなる。それまでの楽しかった旅の終わりを嫌でも感じさせられ、これからの辛い展開に直面させられる。

 

グラディオ(左から2番目の大男)

本名グラディオラス・アミシティア

一行では最年長(とはいっても23歳)の兄貴分。代々ルシス王に仕え、王を守る役目を負うアミシティア家の当主。ステの体力が大きく伸び、楯を装備できるので戦闘ではダウンしにくく安定感がある。実直で真剣な男なのだがそれが空回りすることも。

google検索してもらえばわかることだが、ストーリーの影響で評判が非常に悪い。恋人を喪ったことをいつまでも引きずっているノクトに「イグニスが大怪我をして大変なのにお前はいつまで一人で落ち込んでウジウジしているんだ、お前は王様として家臣を大事にしてやらなきゃいけない立場だろ」と一喝するシーンがあるのだが・・・。尺の関係かノクトがウジウジしている描写がなく、恋人の死亡シーンから暗転して「2週間後」と言われてすぐこれなのでプレイヤー視点としては正直理不尽に怒られている気がする。

「イグニスは何のために傷を負ったんだ!(≒お前に命を預けて戦ったからだろ!)」というセリフを言われるのだが、当時イグニスは別行動で何が原因で失明したのかわからない。本人に聞いても「大規模な戦闘だった」とか言われるだけでよくわからない。プレイヤーとしては「こっちが聞きてえよ!」と返したいくらいだ。詳しい事情は有料DLC・・・。うーーーん。スクエニの都合で損な役回りを押し付けられた男、って感じ。

彼のために弁明をするなら、本編ではあまり描写されていないが実は旅に出かけた直後に父親が戦死している。そのため次期当主の彼が急遽役割を継がなければならなくなった。王子を守り、家の当主としても振る舞わなければならない難しい立場にいきなり立たされたと言えよう。彼は一行では最年長とはいえまだ23歳。大学生くらいの青年が重責を背負わされて精神的に不安定になるのも当然っちゃ当然よな。

でもイグニスの決意の後にノクトに謝罪する描写は欲しかったよね

 

プロンプト(左の金髪チャラ男)

本名プロンプト・アージェンタム

ノクトと同年齢の友人枠。幼少期から将来は王の右腕として仕えることを見込まれていたイグニス・グラディオとは違い、一般家庭で育った。色々(本編ではなくアニメに収録)あってノクトの友人になった。銃使いだが本作は銃も至近距離で撃たないと威力が減衰するため、前線で立ち回ってはよくダウンする。(もともとの体力基本値も低い)

能天気なお調子者のように振る舞っているが、内心では自分が特別な家の出身ではなく、戦闘などに優れるわけでもないことを気にしている繊細な性格。まあ実際イグニスやグラディオが言わないような軽口を飛ばすお調子者だけど。一行で一番女性関連の浮ついた発言が多い、割には女性の前では口下手でグラディオの方がモテる。悪く言えばガキっぽいのだけれど憎めないヤツ。旅の写真を残してくれるのだけれどコレが結構面白い。最終決戦のときには今までの写真を見せてくれる。楽しかった頃の写真を見るとじんわりくる。

 

まあ今回は主人公たちを説明したんで。次はヒロインとか?ストーリーとか?