希望は決して、滅びない/ショーシャンクの空に

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おすすめ映画ランキング常連

こんにちは。今回は『ショーシャンクの空に』の話です。この映画は「おすすめ映画」とか検索してランキング見るとだいたい上位にいます。『Stand by Me』,『グリーンマイル』などと同じスティーブンキングが原作で、人気俳優のモーガン・フリーマンが出てます。前から今度観よう~と思ってたんですけど、最近の基準からするとこの映画長い(143分)ので敬遠してました。余談ですが『ゴッドファーザー』も同様の理由(177分)で観てなくて、今度分割して観ます。

あらすじ

優秀な銀行員だったアンディ(ティム・ロビンス)は妻と間男を射殺した罪で起訴される。彼は無実を訴えたが終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に投獄されてしまう。

刑務所での初日、同時に入所した新入りの1人が錯乱して騒ぎ、主任刑務官から過剰な暴力的制裁を受けて死亡してしまう。新入りたちは刑務所での過酷な現実を受け入れるしかなかった。

アンディはしばらく孤立していたが、レッド(モーガン・フリーマン)と知り合う。彼は刑務所で手に入らない品物(主に煙草など)を仕入れる「調達屋」として知られていた。交わした言葉は多くはなかったが、不思議と2人は信頼しあうようになった。アンディはレッドとその仲間たちと行動をともにするようになり、彼はその才覚と誠実な人柄で周囲の信頼を集めるようになった。

入所から10年が過ぎたころ、あるコソ泥、トミーが入所してきた。なんと彼はアンディの事件の真犯人について心当たりがあるという―。

 

終身刑とは、合法的に人を廃人にする刑罰である

作中でブルックスという年老いた囚人が登場する。彼は1910年代から60年代まで約50年間を塀の中で過ごしてきた。彼はようやく仮釈放が認められることになるのだが、行きたくないと騒ぎだす。アンディたちがなんとかなだめて社会復帰するように説得し、ブルックスは不安を抱えながらも社会に戻っていく。

せっかくシャバに出られるのになぜ怯えるのかと疑問を口にした仲間に対し、

レッドは「ブルックスは50年も居たんだ、ここでは有名人でも外に行けば元受刑者の老いぼれだ。どんな環境でも数十年もいれば慣れる。俺たちだっていずれそうなる」と悲観をこめた答えを返す。

外に出たブルックスは仮釈放委員会から斡旋された職場で働くことになるが、50年で変化した世界についていけず心が休まらない。ショーシャンクに帰りたいと思うようになるが、疲れ果てて罪を犯す体力もない。未来を悲観した彼はレッドたちに別れの手紙を残して命を絶ってしまう。

彼の残した手紙を読んだレッドは「終身刑とは合法的に人を廃人にするための刑罰だ」と言い、「俺たちだっていずれそうなる」という自身の言葉を思い出したのだろう。罪をつぐなうために数十年服役しても、そこで苦しみから解放されるわけではない。出所してからも苦しみ続けることになる。それほどまでに罪を背負うとは重いものなのだ。

 

希望は決して、滅びない

アンディは一貫してどんな時も希望を捨ててはならないと主張する。人の心は石でできているわけではない。心の豊かさを失ってしまったとき、それは人としての心を失ったことと同義なのだ。

それを聞いたレッドは塀の中では希望は命取りになると忠告する。刑務所の辛い現実から逃れるために死を選ぶ受刑者も少なくないからだ。

アンディはそれでも希望を追い続ける。たとえ所長や他の受刑者からどんな嫌がらせを受けたとしても。

必死に生きるか、必死に死ぬか

彼は必死に生きる方を選んだ。何かに挑戦することは怖い、それでも希望を信じて前に進まなければ現状を変えることはできないからだ。環境に慣れて心が死んでいくことを彼は良しとはしなかった。

希望はレッドにも伝わり、絶望に染まりかけた心を変えていった。

希望は決して、滅びない。

 

 

 

おまけ

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ラクエル・ウェルチ

若い時のラクエル・ウェルチって美人ですよねえ~~

って話じゃなくて。このポスターが作中に出てくるんですが、観ながら「この画どこかでみたことある!!」って思ってたんですよ。

恐竜100万年』でした。

原始時代に原始人と恐竜が共存してる謎映画。そもそも100万年前に恐竜はいねえ。恐竜の絶滅は6600万年前だよ。ちゃんと観てないけどネットのレビューはウェルチの乳(と特撮技術)で評価が高いみたいですよ。