ゲーム評論:FINAL FANTASY XV その4 (ネタバレ有)

 

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ストーリー編3

かくして友情の亀裂を乗り越えた一行は帝都を目指して列車に乗り込む。しかし突如としてルーナの敵であるアーデンがノクトの前に現れる。ノクトは激昂しアーデンを追い詰めるが、それは彼の策略であった。アーデンの魔術に惑わされ、ノクトは親友プロンプトを列車から突き落としてしまう。(ノクトにはアーデンの姿とプロンプトの姿が入れ替わって見えていた)

しかし魔物の巣窟のど真ん中で列車を止めることはできない。(他の乗客を命の危険に晒してしまう)

「例え何が起きても、王は使命を果たすために進まなければならない」

この言葉がノクトに重くのしかかるのであった。プロンプトは生きている、そう信じて先に進むしかなかった。

3人はルーナの故郷テネブラエにたどり着く。ノクトがかつて見た美しい花々が咲き乱れるテネブラエはそこにはなかった。帝国軍と魔物に破壊された瓦礫の街と嘆く人々の姿しか残されていなかった。

ルーナの死後から明確に世界が終わり始める。元々FF15の世界では夜にのみ活動する「シガイ」と呼ばれる怪物がいるのだが、ルーナいわく世界は今「星の病」と呼ばれる危機にあり、放置すれば世界は闇に包まれ、シガイが支配する星になってしまう。テネブラエに到着する頃には日が昇らなくなり、フィールドが常に夜になる。

回想シーンで何度も綺麗な花畑が映るのに来たら瓦礫と暗黒の街になっている。オープンワールドゲーだからテネブラエを走り回るの俺は楽しみにしてたのに。

 

テネブラエを後にして3人は帝都へ突き進む。クリスタルを取り戻し、世界に光を取り戻すために。(この頃を境に目的が「ルシス王国復興」から「世界を救うこと」になる)

再び列車にアーデンが現れる。警戒しながら近づくとルーナの側近であったゲンティアナ(神出鬼没の人外)が現れて間に割って入る。ゲンティアナに触れられたアーデンは文字通り凍り付く。ゲンティアナの正体は氷神シヴァだったのだ。シヴァは自身の力と神凪の鉾をノクトに授ける。

 そして、彼女だけに語ったルーナの本心をノクトに告げる。

神凪の使命から弱音を吐くことはできず、やっとノクトと会えると思ったのに神凪の力の使い過ぎで自分は衰弱していく。ただ一緒にいたかったというささやかな願いすら叶わない運命が辛い。

そんなルーナをゲンティアナは「その想いはきっとノクティスにも届く」と慰めるのであった。

昔から一度も使命に弱音を吐かなかったルーナが本当は辛かったこと、それほどまでに自分のことを大切に思っていてくれたことを知ったノクトは一緒にいてあげられなかった悔しさに涙する。

ここは正直痺れた。俺もつれえよ。でもよくよく考えたらゲンティアナお前リヴァイアサン戦の時何してたんじゃい。戦えない事情があったならそこ描写しないとダメでしょ。しかも多分この人最初からラスボスの正体知ってたと思われるのにこれ。この手のキャラの扱い難しいのはわかるけど、だったらゲンティアナ=シヴァじゃなくてもよかったよ。明らかにプロットの穴だよこれは。

 

そして遂に一行は帝都へたどり着く。

親友を取り戻し、世界を救うことができるのか。